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タイトルと構成の妙(「ジェシカが駆け抜けた7年間について」(歌野晶午著)感想)

目次
7年前
ハラダアユミを名乗る女
7年後
ハラダアユミに呪われた男
7年後

感想
 一読、「やられた!」と、思った作品。読者をミスリードするタイトルと構成に脱帽。特にうまいなあと思ったのが、「ハラダアユミを名乗る女」の章。読めば分かるんですが、この章だけ浮いた印象を受ける章です。しかし、この章があることで、読者の混乱を誘い、さらにミスリードさせることに成功しています。

(以下ネタバレ成分を多分に含む感想なので追記を使用)  よく訓練されたミステリファンなら、最初にエチオピア時間が出てくる段階で、「もしかしてこれがキーなのでは?」と思うはずです(私も思いました)。そして「ハラダアユミを名乗る女」を読むことで混乱することでしょう。この章でことさら強調される「分身」(それを言うなら「7年前」で出てくるクローン云々だって「分身」を示唆している)。私は、この章を読んで「あれ?やっぱりこれは入れ替わりトリック(双子トリック)ものか?」と、最後まで思っていました。

 結末は書きませんが、最後まで読んで「作者にやられた!」と、思ったことは事実です。そして改めてタイトルや目次を読んで、作者の手の細やかさに脱帽してしまいました。

タグ : ミステリ 感想

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