スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

世界短編傑作集(3)を読みました

収録作品
キプロスの蜂 アントニー・ウイン
堕天使の冒険 パーシヴァル・ワイルド
茶の葉 E・ジュプスン R・ユーステス
偶然の審判 アントニイ・バークリー
密室の行者 ロナルド・A・ノックス
イギリス製濾過器 C・E・ベチョファー・ロバーツ
ボーダー・ライン事件 マージェリー・アリンガム
二壜のソース ロード・ダンセイニ
夜鶯荘 アガサ・クリスティ
完全犯罪 ベン・レイ・レドマン

感想
 何ともいえない読後感(いわゆる奇妙な味)がする作品が多い巻。奇妙な味がする作品が好きな私にとっては、当たりの巻といえます。どの作品も何度も読み返すだろうな。期待(?)していたダンセイニの「二壜のソース」ですが、直接的な描写はなく、淡々と事件の経過が述べられていくシンプルな構成なのですが、それがいっそう何ともいえない読後感を与えてくれます。
スポンサーサイト

タグ : 感想 小説 ミステリ

世界短編傑作集(2)を読みました

収録作品
赤い絹の肩掛け        モーリス・ルブラン
奇妙な跡            パルドゥイン・グロルラー
ズームドルフ事件       M・D・ポースト
オスカー・ブロズスキー事件 R・オースチン・フリーマン
ギルバート・マレル卿の絵  V・L・ホワイトチャーチ
好打               E・C・ベントリー
ブルックベンド荘の悲劇   アーネスト・ブラマ
急行列車の謎         F・W・クロフツ
窓のふくろう          G・D・H&M・I・コール

感想
 20世紀初頭の作品が収録された巻。とにかく機械的トリックものの作品が多いです。9作品中6作品が機械的トリックを用いた作品かな。この巻で好きな作品は、アルセーヌ・ルパンが探偵役で出てくる「赤い絹の肩掛け」。作品の構成も、まずルパンが安楽椅子探偵役で出てきて事件の謎を解く。そして、その後ルパンの本当の狙いが明らかになるというなかなか凝った構成になっていて自分好み。他には、倒叙ミステリの先駆けとされる「オスカー・ブロズスキー事件」も良かった。

さて、次は3巻目に突入。3巻にはあの有名な「二壜のソース」が収録されているのでいまから楽しみ。

タグ : ミステリ 小説 感想

[小説][感想]中島敦全集(ちくま文庫)を読んだ

 中島敦といえば、学校の国語の時間に習った「山月記」!あらためて読んでみると李徴のいう「臆病な自尊心」という言葉に深く反省するばかりです。ま、私が一番好きな作品は「名人伝」なんですけどね(笑)。やはり中島敦は古典を題材にした作品が一番いい。

タグ : 感想 小説

[ミステリ[感想]世界短編傑作集(江戸川乱歩編)

はじめに
 江戸川乱歩先生によると、世界ではしばしば推理小説の短編のベスト10を決める試みが行われているらしい。本書はそのベスト10を参考にしながら江戸川乱歩先生が独自に選んだ短編推理小説が収められています(全5巻)。収録作品は大体年代順に並べているらしく、本書(1巻)は19世紀後半から20世紀初頭の作品が収められています。

収録作品と1行感想
コリンズ「人を呪わば」
トリック云々よりも、書き方がおもしろい(往復書簡という形をとっている)

チェーホフ「安全マッチ」
ロシアの偉大な作家チェーホフの推理モノ。推理モノと言うよりドタバタ劇のような……

モリスン「レントン館盗難事件」
トリックの着想がおもしろい

グリーン「医師とその妻と時計」
余り覚えてないなぁ。

オルツィ「ダブリン事件」
私の大好きな安楽椅子探偵もの。常識の逆手をとった計略が見事。

フットレル「十三号独房の問題」
江戸川乱歩先生がしばしば作品中で言及している作品。密室脱出のトリックもよく考えられている。しかし何より驚いたのが、作者がタイタニック号の犠牲者だということ。

バー「放心家組合」
江戸川乱歩先生が「奇妙な味」と分類する作品。たしかに本作は推理小説を読んだあと良く感じる爽快感(というか納得感というか)というものはない。ただ後味の悪さというか、奇妙なわだかまりが残る。

感想
読む前は19世紀後半から20世紀初頭の作品ということで、古くさい作品ばかりかなとおもっていましたが、そんなことはなく今読んでも十分おもしろい作品が多かったです。短編推理小説好きなら、読んでいて損はないでしょう。

世界短編傑作集 1 (1) (創元推理文庫 100-1)世界短編傑作集 1 (1) (創元推理文庫 100-1)
(1960/07/24)
ウイルキー・コリンズ

商品詳細を見る

タグ : 小説 ミステリ 感想

[ミステリ][感想]「クドリャフカの順番」を読んだ

昨日、本屋で文庫を見つけたので購入。古典部シリーズもなんだかんだで読み続けているなぁ。

あらすじ
とうとう始まったカンヤ祭、しかし盛り上がる学園祭の中で次々起こる盗難事件。犯人「十文字」の狙いとは?この謎を軸に展開していく小説です。

感想
 本作は一人称視点ではなく、複数人視点で構成された話になっています。それが、あの学園祭独特の雰囲気を表すことに成功してるといえるでしょう。こういった青春ミステリは謎自体よりもあの頃の雰囲気や人物にいかに共感できるかが重要なので、その点では成功していると思います。

タグ : 感想 ミステリ 小説

[ミステリ][感想]安楽椅子探偵アーチー(著:松尾由美)を読んだよ

文字通りの「安楽椅子探偵」
 私が好きな推理ジャンルの中に「安楽椅子探偵もの」というのがあります。これは事件の現場に行かずに、主に伝聞と想像で事件を解決するというスタイルをとる小説で、有名どころでは、アガサクリスティ「火曜クラブ」、加納朋子の一連の作品があります。

 さて、本作も安楽椅子探偵ものなのですが、なんと探偵役が文字通りの安楽椅子なのです!なぜかしゃべることができる椅子は、この椅子を買った小学生の及川衛とともに衛の周囲で起こった事件を解決していくのです。

感想
 事件と言っても小学生の周囲に起こることなので、謎はいわゆる「日常の謎」の話が多いです。そこまで斬新なトリックがあるわけではないので、椅子がしゃべるというファンタジーにミステリを追加した作品ととらえればいいでしょう。本格推理ものが大好き!という方には物足りなさが残るでしょうが、読んだあと、心が温かくなるような作品です

本筋とは関係ない話
 この作品を読む前に江戸川乱歩の短編集読んでたから、どうしても「人間椅子」が頭に浮かんでしまった(笑)。考えてみればアーチーは人間椅子の主人公よりも、もっと使用者の肉感を感じていたわけだよなぁ。
 あと本作の後書きに書いてある山田風太郎が書いた平安朝の格好をした日本人と、金髪フランス巫女がが活躍する作品読みたいな。図書館で全集をあさってみるか(笑)

タグ : 小説 感想 ミステリ

| TOP |


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。